9月、大学の友人3人で、屋久島に4泊5日で旅行に行きました。3人ともアウトドア派で、バックパッカーの経験があり、最近では3人でキャンプもしたりしていたので、今回の旅行のテーマはバックパックで屋久島に行き、かつ現地での宿泊は全てキャンプにして屋久島の自然をとことん感じようというものでした。また大学生なので、極力お金を使わず、最小限の出費で旅行をしてみるというのも今回の私たちの旅行のテーマでした。
ツアーなどは頼らず、全て自分たちで行動しました。屋久島に到着してからはまずレンタカーを借りて、千尋の滝に行きました。ここは滝壺の間近まで近づくことができるので、滝の水しぶきとマイナスイオンを感じることができました。翌日は定番の縄文杉に向かって登りました。メディアで見ていた通り、一面に広がる緑の景色や雨に濡れた森の中を歩くのはこの上なく気持ちよかったです。縄文杉の周辺は柵に囲まれており近づけなかったのは残念でした。3日目は白谷雲水峡に行きました。ここはまるでもののけ姫の世界であるかのようにたくさんの苔が生えており、縄文杉とはまた違った神秘的な世界感を感じることができました。頂上の太鼓岩からの景色も格別でした。
今回私たちは屋久島滞在の3泊は全てキャンプをして過ごしました。もちろんキャンプ場を利用させていただきましたが、私たちが行った2つのキャンプ場はほとんど宿泊者がおらず、貸切状態でした。そんな人気のない自然の中、近くのスーパーで買い出しをして自分たちで料理を作って酒を飲みながら談笑することが最高に楽しかったです。やはり現地の食材は新鮮で特に海鮮が美味しかったです。鹿児島県の名物でもある焼酎も格別に美味しかったです。料理の得意な友人がいたので、魚を下ろして刺身にしたりカルパッチョにしたり、肉もただ焼くだけではなく、たっぷりのにんにくやしょうがと一緒に食べる牛のたたきなど、どれも最高でした。野菜を切ったりする際は手伝って、食器の片付けも積極的に行ったので皆、そのへんは男同士でも仲良しならでは、で気持ち良く過ごせました。
9月だったので暑くもなく寒くもなく、しかも3日とも晴れていたので、最高のキャンプが楽しめました。また縄文杉の登山では、キャンプに使ったバーナーとシエラカップ、さらにコーヒー豆とグラインダーを持っていき、登頂して山頂でお弁当と一緒に、挽きたて、淹れたてのコーヒーを飲みました。ここで味わうコーヒーは他では決して味わうことができない、格別なものになりました。屋久島には海中温泉があり、海に温泉があります。そこで入浴するのもまたとない経験になりました。
今回の旅行では経費削減のため、一般的なフェリーは使用せず、種子島経由のフェリーに乗りました。このフェリーは種子島にpm9時についたあと、am5時まで停泊します。屋久島行きの乗客は降りることができないため、やや窮屈な思いをしました。寝る時も雑魚寝で、簡単な毛布と枕しかなかったので、体が痛くなりました。いくら安くてもこれは体力がある人にしかオススメできません。
屋久杉に登って降りて、そのままバスで下山した後、急に強い耳鳴りと耳が詰まる体験をしました。しばらく落ち着いて耳抜きをすれば治りましたが、耳が弱い人は要注意です。海中温泉に行った時、1人の現地に住んでいるおじいさんに出会いました。その人は東京で働いていましたが、定年を期に屋久島に引っ越してきたそうです。屋久島にきてからは風邪もひかなくなったし、何より時間を気にせず気楽に過ごせることが何より楽しいという話を聞いて、こう行った生活スタイルも素敵だなと感動しました。また来年も行こう!と話しています。